看護師には1人で複数の職業病を患っている人がたくさんいると言われています。どのような職業であっても、1つや2つは職業病と言えるような症状はあるものですが、看護師特有の職業病とはどのようなものなのでしょうか?
職業病とは、特定の職業において、その労働条件や環境などが原因で引き起こされる疾病のことです。よって、看護師のほとんどが患っている腰痛は、看護師の代表的な職業病であると言ってもよいでしょう。
足腰が冷えている状態で患者をベッドから車いすへ移動させるなどの作業をすると痛めてしまうことが多いようです。きちんと休んで治療することができれば一過性のぎっくり腰で済むところを、人手不足などを理由に、痛み止めのを打ちながら無理して仕事を続けるため、慢性的な腰椎椎間板ヘルニアになってしまう例も多く見られます。
このような腰痛以外にも様々な職業病があります。例えば次の看護師の話に挙げられているような例です。
大学病院で働く看護師E.K.さん(32)の場合
看護師って職業病だらけなんですよね。チーム全員が腰痛持ちだから、だれかが「腰が痛い」と言っても代わりにやってあげられるような状態じゃないんです。新人が腰を痛がったら、心配するどころか「ようやく一人前になったね」なんて言うくらいです。
それに、「24時間ずっとナースコールが聞こえる」って言っている人もたくさんいます。常にナースコールを気にしているからでしょうかね。頭の奥の方で鳴っているレベルだといいんですけど、あんまりはっきり聞こえるようになってしまうと本物のナースコールと聞き分けられなくなって本当に困ります。
他にも、消毒を頻繁にするから、職場以外では周りに嫌われますね。滅菌とまではいかなくても、すべてを清潔か不潔かで分けてしまう癖が付いてしまっているので、潔癖症扱いされます。たぶん、同じような看護師はたくさんいると思いますよ。消毒のしすぎで手荒れがひどくなったり、手湿疹になったりして薬を塗っている人もたくさんいますから。
そう言えば、もっとやっかいな職業病があるのを忘れていました。燃え尽き症候群ってなる人が多いんですよ。誰よりも一生懸命働いていた人が急に無気力になって、仕事が手に付かなくなってしまうんです。実際になりかけたことがありますし、辞めていった人も見たことがありますよ。看護する側がこんなに職業病だらけではまずいんでしょうけどね。
このように看護師には様々な職業病があります。職業上いつも行っている癖のようなものや考え方なども職業病に加えると、もっとたくさんの職業病を患っていることになるかもしれません。とは言っても、職業病は職場の環境から発症することが多いため、よりよい環境で仕事をすることができれば症状は軽減します。ですから、あまりにも過酷な環境のせいで多数の職業病を抱えてしまっているようなら、真剣に環境を変えることを考えた方がよいでしょう。