看護師は勤務時間が長く、仕事内容もハードだとよく言われます。基本的な勤務時間が決まっていても、日常的に残業をしなければ仕事をこなしきれないという医療機関もあります。もちろん、医療機関によっては残業が少ないところはありますが、残業が全くないというところはほとんど無いというのが現状です。
看護師の仕事は人間を相手にしているため、予定通りに事が運ぶことの方が少ないと言っても過言ではありません。ですから、前もって決められた交代時間や終業時間になってもすぐに帰れない事の方が多くなります。自分のやるべき仕事を残したまま次の人に引き継ぐわけにはいきませんし、大量に仕事を残してしまうと後々処理できなくなりますから、残業をして片付けることになります。
しかし、すべての時間外労働が残業として処理されているわけではないようです。そのため、次のような疑問を投げかける看護師もいます。
総合病院で働く新人看護師T.K.さん(22)の場合
看護の仕事を始めてからずっと疑問に思っていることがあります。どこまでが通常の勤務でどこから残業なのかということです。決まった勤務時間はありますが、仕事の量が多すぎて、時間外にも仕事をしないと絶対に終わらせることができません。なのに、残業をつけようとすると怒られ、「能力がないから、残って仕事しなくてはいけないだけだ」と言われます。でも、新人だけでなくベテランも当たり前のように残業しています。
勤務時間の前に担当する患者さんの状態を把握しておく必要があるんですが、それだって時間外勤務なのに「勤務時間より前だから残業にはならない」って言われるんです。
こんな状態なので、これまでほとんど残業代はもらっていません。だから、残業代がついている部分だけが残業だとすると、10時間くらいしか残業をしていないように見えるんです。でも、実際には時間外に50時間以上は働いています。本当ならどこからが残業なんでしょうか?もうさっぱりわかりません。
このような劣悪な環境で仕事をしている看護師は数多くいるようです。上記の訴えにあるような残業と前残業が3交代勤務で当たり前のように行われているのであれば、次の勤務までの間隔が6時間未満となってしまい、数時間の休憩だけで24時間以上の勤務をすることになってしまいます。
しかも、超過勤務に対してきちんと時間外手当が払われていない例が他の医療機関でもあるようなので、残業の実態が隠されている可能性もあります。このような医療機関では、周囲も異常な勤務実態を当たり前のように感じているため、職場内の環境を改善するのは難しいでしょう。
ですから、あまりにも労働基準法とかけ離れた勤務を強要する施設で働いているような場合は、きちんと転職を考えるべきです。個人では内部事情まで細かく調べることができないので、コンサルティング系の転職サイトを利用して転職先を探すことをお勧めします。