病棟で働く看護師にとって、直接の上司に当たるのが看護師長です。病院によっては頻繁に師長が替わるところもありますが、たいていの場合、2~3年クールで替わっていきます。看護師が仕事をしていく上で、直接の上司である師長に恵まれるかどうかはとても重大なカギとなります。
もちろん、師長も人間ですから、いろいろなタイプの人がいます。例えば、自ら率先して働いて、医師や病院側に看護師の意見を言ってくれる人もいれば、逆に机の前に座って自分の仕事しかしないような人もいるということです。それどころか、医師側や病院経営者の側に付いて、看護師の側には立ってくれないような人もいますから、下で働く看護師にとってはどの師長が上に来るかが大問題となるのです。
例えば、次のような悩みを寄せる看護師もいます。
大学病院に勤務する看護師S.W.さん(25)の場合
今回の人事で師長が替わってしまいました。これまでの師長は、下で働く看護師の気持ちをよくくみ取ってくれる人で、シフトの組み方にも思いやりが感じられました。でも、今度の師長はやることがとても機械的なんです。人間味がないというか、シフトの組み方もパズルを組むみたいで、人数がきちんとそろえばよいという感じなんです。
それに、ドクターや事務長の前では全然態度が違って、自分のミスをたまたま通りかかった新人のせいにしたりするんです。だから、つい先日、直接文句を言ってしまいました。すると、それからは見せしめのような嫌がらせばかりされます。周りも逆鱗に触れないようにビクビクしていて、助けてはくれません。これから数年このような状態が続くと思うと、まともな看護なんかできないような気がします。
上記のような場合は、師長という立場を利用したいじめと言ってもよいでしょう。本来なら師長の器ではない人が師長となってしまっている例です。おそらく、医師や経営側には受けがよいため昇進したのでしょう。ですから、このような場合、病院側にこのことを訴えても、ただ上司の悪口を言う看護師としか取ってもらえないことも考えられます。
ですから、耐えられないと言うのであれば、何らかの理由を考えて自分自身の異動を申し入れるか、他の職場を探すかするより他に方法がありません。しかし、師長の器ではないような人を師長として昇格させる病院の場合、他へ異動しても同じような師長が上にいることが考えられます。ですから、その場で耐えつつ師長が替わるのを待つか、自分自身が部署を変わるか、どちらを選ぶにせよ難しい選択となります。
そのため、全く別の施設に仕事場を移すということも視野に入れて考えた方がよいでしょう。しかし、その場合もきちんとした下調べが重要となります。内部事情もきちんとつかんでくれるコンサルティング系の転職サイトを活用してみましょう。
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